Official Staff
モメンタ、ファーウェイに続きシャオミとの提携も発表、急速に現地化が進むトヨタの中国戦略
2025年6月13日、トヨタと中国の広州汽車集団との合弁ブランドである広汽トヨタ自動車(以下、GACトヨタ)は、すでに発表されているモメンタ(momenta)、ファーウェイ(Huawei)との協業に加え、新たにシャオミ(Xiaomi)との提携を発表した。来年第一四半期に発売予定の上級セダン「bZ7」には、中国テック大手3社の技術がそろい踏みで搭載されることになる。急速に現地化を進めるトヨタの戦略「China R&D 2.0」が、いよいよ明確になってきた。
現地テック大手3社と同時に提携する初の合弁ブランドに
「2025 Technology Day」イベントで、GACトヨタが今後の電動化...
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EV販売、低空飛行の米国と復活の兆しのEU。道を分けるものは政治か、国民性か?
第二次トランプ政権の発足後100日が過ぎ、ウクライナ戦争の調停から移民の強制送還、有名大学への抑圧や荒っぽい関税外交と、世界はその目まぐるしい動きを追いかけるのに疲れてきた感があります。友好国に対しても高い関税を課して、米国に製造業を回帰させるという政策が身を結ぶかどうかはまだ見通せない状況ですが、バイデン前政権のEV優遇政策を廃棄する方針の影響はすでに出ており、米国の2025年1〜4月のEV販売台数は約40万台で前年同期比で−5.6%、マーケットシェアは6.9%(※)となっています。一方で、2024年のEV販売が144万台(前年同期比−5.9% ※)と失速したEUは、今年1〜4月は約5...
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米EVに価格破壊の波。GMが発表した次世代電池「LMR(リチウムマンガンリッチ)バッテリー」とはなにか
2025年5月13日(現地時間)、米ゼネラルモータース(GM)は韓国LGエナジーソリューション(LG)と共同開発した次世代電池「LMRバッテリー」を公開するとともに、2028年にGMのEVピックアップトラックやフルサイズSUVに搭載を開始すると発表した。「LMRバッテリー」は「リチウムマンガンリッチ」と呼ばれる組成構造を採用し、希少かつ高価なコバルトをほとんど含まない。中国勢が圧倒的な優位を誇る安価なLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーと同等のコストを達成しながら、エネルギー密度はLFPバッテリーより33%も高いという。